東洋紡(TOYOBO)のCDOが語る「CDOの役割や魅力」とは
面接
オンラインメディア「CIO」の由来であるCIOやCxOなどの経営層および、ビジネスとIT領域に関心の高いITリーダーズの読者層を対象にCIO.com Japanでは、動画インタビューシリーズの「Leadership Live Japan」を立ち上げました。
当サイトではCIOやCxO、ITリーダーとして活躍されている方々の「現在に至るまでのキャリア、仕事観、やりがい」などにクローズアップし、読者の皆様に「ITリーダーの役割」をお伝えたします。
今回、「Leadership Live Japan」に出演するゲスト、東洋紡株式会社の執行役員CDO TX・業務革新総括部長 の矢吹哲朗氏をお迎えし、現職のキャリアや仕事観、やりがい、魅力などについて語ってもらいました。
矢吹氏のCDOとしての仕事観、やりがいとキャリアストーリーは以下の通りです。
東洋紡株式会社の執行役員CDOである矢吹哲朗氏は、研究者からキャリアを始め、ITと業務改革を横断的に歩んできた35年の経験を持つ。
研究開発時代にITに触れたことを契機に、現場と技術を結びつける業務改革に挑み、2022年に東洋紡のCDOに就任しました。
彼のリーダーシップを象徴する出来事の一つが、前職での本社ビル移転プロジェクトです。
約30社を束ね、国内初のPBX廃止や先進的なコラボレーションツール導入を実現したが、その成功を支えたのは「迷わず意思決定する覚悟」と「仲間と創る姿勢」でした。矢吹氏は研究者として培った仮説思考を武器に、限られた時間で最大成果を狙う「3年で変える」挑戦スタイルを貫いています。
東洋紡でのCDOとしての取り組みは、従来の情報システム子会社を本社に統合し、受託型から提案型への転換を推進することに始まりました。組織名も「TX・業務革新総括部」へ刷新し、DXにとどまらず企業全体の変革を担う意思を示しています。
現場人材の育成や外部派遣を通じて柔軟で成長力のある組織づくりを進める一方、生成AIなど新技術の迅速な導入を重視し、スピード感ある変革を目指しています。また、矢吹氏は「仲間づくり」と「本音で語ること」を重視し、若手との対話の場を積極的に設けることで多様な知見を吸収しています。
今後の展望としては、日本の製造業が直面する人材確保難に対し、ものづくりの基礎体力を取り戻すべきだと強調。
研究開発の原点に立ち返り、「あの時やったから今がある」と言える成果を次世代に残すことが使命であると語る矢吹氏。CDOとしての矢吹氏の挑戦は、仲間と共に未来の産業を切り拓く道を指し示しています。